β3アドレナリン受容体遺伝子 – ストレス肥満チェック

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肥満に関係する遺伝子の中に、β3アドレナリン受容体遺伝子(β3AR)、β2アドレナリン受容体遺伝子(β2AR)というのがあります。
アドレナリンという物質を受け取る場所ですが、アドレナリンの働きはどういうものなのでしょう。
また、肥満遺伝子とされているβ3ARとβ2ARは、どのように肥満と関係しているのでしょう。

アドレナリンとアドレナリン受容体

アドレナリンは副腎皮質というところから分泌されるホルモンです。
人がストレスにさらされると、このホルモンが分泌され、心拍数や血圧を上げたり、ブドウ糖の血中濃度をあげたりします。
体がストレスと戦う準備を助けるするホルモン、と考えると分かりすいかもしれません。
アドレナリンがアドレナリン受容体と呼ばれる部分にくっつくことで、体に様々な変化をもたらします。
主に心筋や平滑筋に存在しますが、脳や脂肪細胞にも存在します。
さらに、このアドレナリン受容体は、α1、α2、βの三種類があり、βのサブタイプであるβ3は主に脂肪細胞に存在し、基礎代謝に関係しています。
また、β2は、平滑筋の弛緩に作用したり、糖の代謝の活性化に関与しているようです。
アドレナリンがβ3受容体につくと、体内に熱を発生させ、体温を維持することができます。
寝ている間でも熱を発生させるので、エネルギーを消費しやすい、つまり、基礎代謝が高い状態になります。

β3アドレナリン受容体遺伝子(β3AR)の変異でおきる肥満

このβ3ARの遺伝子に変異がある場合、この熱を発生させる能力が弱いため、エネルギーの消費量が減り、結果として太りやすくなります。
りんご型肥満ともいわれ、太るとおなか周りに脂肪がつきやすく、体形がりんごのようになることから、こう呼ばれています。
β3ARの変異があると、中性脂肪が分解されにくくなります。
さらに、インシュリンの働きが悪いことが多いため、糖分の代謝も悪くなります。
そのために、1日あたりおよそ200Kcalほど基礎代謝が低下する、といわれています。
ご飯やパンといった主食が好きな人が多く、空腹に耐えられず、常に何かを食べる人が多いようです。
日本人の3人に1人がこの遺伝子の変異型を持っている、といわれています。

β2アドレナリン受容体遺伝子(β2AR)の変異でおきる肥満

β2アドレナリン受容体もアドレナリンがくっつくと、熱を発生させる働きがありますが、このβ2ARに変異がある場合、たんぱく質の合成が苦手になり、筋肉がつきにくくなります。
さらに、基礎代謝が高くなるため、痩せやすい体質になりますが、筋肉がつきにくいため、一度太ると痩せにくい傾向があります。
筋肉が少ないので、ひょろっとしたバナナのような体形になりやすいことから、バナナ型とも呼ばれています。
食事を抜いても平気、という人が多く、あっさりした食事を好む傾向があるようです。
日本人の6人に1人がこの遺伝子の変異を持っている、といわれています。

どの肥満遺伝子を持つかで、肥満の傾向も変わってくるようです。
自分の肥満の傾向が分かると、対策もしやすいでしょう。

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