肥満抑制遺伝子 – MRAP2の働きとは?

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肥満に対して様々な研究が行われていますが、解明されてるだけでも50以上の遺伝子が関係していることが分かっています。
肥満には複数の遺伝子が関与していることが多いようですが、1つの遺伝子の異変だけでも肥満になる可能性もあるようです。
2013年に、肥満を抑制すると考えられている遺伝子が発見されました。
この発見は、1つの遺伝子の変異でも肥満になる、と考えられている中の1つになるかもしれません。

肥満を抑制する遺伝子

体内でのタンパク質合成は、遺伝子によって行われます。
遺伝子から作られたたんぱく質が、体の様々な働きを生みだします。
MRAP2というたんぱく質を作り出すことが出来ないマウスでは、同じ餌を食べている正常なマウスと比べると、明らかに肥満になることが分かりました。
さらに、MRAP2を作り出せないマウスは、正常なマウスと同じ量の食べ物をとっていても、肥満になることも確認されています。
MRAP2を作り出す遺伝子に異変がある場合、肥満になりやすい傾向があると考えられ、肥満の人と正常な体重の人で、MRAP2を作り出す遺伝子を調べてみると、肥満の人からは、MRAP2の遺伝子に4つの異変が見つかりましたが、正常な体重の人からは、この遺伝子の異変は見つかりませんでした。
このことから、MRAP2の遺伝子が、正常な体重を保つの働きを持っているのでは、と考えられています。

MRAP2の働きは未だに不明

肥満にならないように、体の中でどのようにMRAP2が働くのかは、まだ研究途中です。
基礎代謝に影響をしているのではないか、と考えられていますが、きちんと答えを出すには、研究を続けなければ分からないようです。
MRAP2が働くのは脳内ですが、脳内にあるだけでは肥満を抑制することは出来ません。
MRAP2が受容体と呼ばれる神経の末端に結合することで、体内に信号が送られ、何らかの形で肥満を抑制する働きを示します。
MRAP2が結合すると考えられている受容体は、メラノコルチン4受容体と呼ばれています。
この受容体の働きを促す遺伝子に異変がある場合も、肥満の抑制ができなくなることが予想されます。
こちらの研究も行われていますが、まだ解明はされていません。

遺伝子レベルでの肥満の研究はまだ発展途上です。
動物での実験ではっきりと分かっても、人の体内では違う、ということも少なくなく、解明に時間がかかることが多いようです。
今後の研究の結果に期待しましょう。

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